腸脳相関(または脳腸相関)は、脳と腸が互いに情報を伝達し合い、双方向で影響を与える関係のことを指します。具体的には、脳から腸への影響と逆の腸から脳への影響があります。この関係は、自律神経系、ホルモンなどの液性因子を介してつながります。
脳が腸へ与える影響:
あなたは、普段から物事の考え方が肯定的ですか? それとも、疑いや不安などの否定的でしょうか? 実は、こうした思考パターンに気づくことで、腸にかかるストレスを改善することできます。私たちの脳には、どんな情報があるかによって腸へ影響を与え、精神的なストレスが消化管に影響を及ぼすことが知られています。
腸が脳へ与える影響:
腸の状態が悪いと、血液を介して脳が有害物質に曝される危険性が指摘されています。また、腸内細菌叢が産生する物質が脳に影響を与えることもあります。
この脳と腸の相互作用は、腸内細菌の役割も含めて、さまざまな面で影響を与えていますので、脳にある情報の管理や腸の状態を管理するようになれれば、それぞれのよい影響を生かせるようになります。